たくさんの住宅が並ぶ分譲地。
駅からの距離もスーパーからの距離もだいたい同じで、そこに並ぶ住宅も似たり寄ったりです。
同じ分譲地なら、どの場所を選んでもそんなに変わらないのではないか、と思ってしまいますが、実は場所によって全く快適さが違います。
分譲地で場所が選べるようなら、その中でも一番いい場所を選びましょう。
ゴミ置き場の場所
大きな分譲地の場合、ゴミ置き場も分譲地内に設置することになります。
自宅の目の前がゴミ置き場にならないように、ゴミ置き場になりやすい立地は避ける必要があります。
ずばり、ゴミ置き場になりやすいのは、ごみ収集のしやすい道路に一番近い家の前です。
分譲地の入り口に近い家は、ゴミ置き場が近くなりやすいです。できるなら奥を選んだ方が安心です。
北道路と南道路
一般的に、北道路の土地に比べると、南道路の土地のほうが高い傾向にあります。
それは分譲地でも同様です。
分譲地の場合、北道路と南道路であまり大きな差が出ないよう、日当たりや設計などに工夫がされています。しかし、それでも一坪あたり5万円程度の差が出てしまうことがあります。
道路によって日当たりを確実に確保できる南道路の方が高いです。
しかし、北道路にくらべて南道路が確実に優れているかというと、そうでないことも多いです。
確かに、南道路の方が日当たりの確保がしやすいです。特に1階に日の当たるリビングを作りたい場合、南道路の方が確実です。
しかし、生活空間が道路側に面するため、外からの視線が気になりやすいという欠点もあります。カーテンや窓を開けると外から室内が丸見えになってしまうため、せっかくの日当たりの良いリビングにも関わらず、締め切ったままというケースも少なくありません。
ベランダに洗濯物が干しにくいといった問題もあり、南道路にはプライバシーの確保がしにくいという問題点があります。
北道路の場合、リビングやベランダが道路に面していないため、プライバシーの確保がしやすいです。また、南道路に比べると安いことが多く、住宅取得のための資金の節約になります。
日当たりについては、隣家との距離や庭面積、間取りなどを工夫することによって、一定量を確保することが可能です。
南道路の家を選ぶか、北道路を選ぶかについては、周囲の環境や隣家との距離などを観察した上で決定することが重要です。北道路だからといって、劣っているとは限りません。
一番奥の家
分譲地の場所選びで一番の穴場は、最奥の住宅です。
家の前がゴミ置き場になる心配がなく、道路からも離れているため、静かです。
また、家の目の前の道路に車を止められるというメリットもあります。
道に車を停めても、他の住民のじゃまになりにくいため、友人が来た時などの駐車スペースなどにすることができます。