住宅ローン

住宅ローンアドバイザーとはどんな人?

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家を買うためには住宅ローンが必要

家を購入する際、貯金で全て支払ってしまえるという人は本当に稀です。ほとんどの人が家を買うためにローンを組んでいます。

総務省の調査では、日本人の約8割が持ち家です。
30代の場合、持ち家は50%で、2人に1人が自分で家を持っています。

2015年の調査時点で、住宅ローンの返済を行っている人は全体の40%、すでに返済し終えた人がいることを考えると、高い割合の人が住宅ローン経験者だと考えて良いでしょう。

とても身近な存在の住宅ローンですが、高額なローンを失敗せずに組むというのは難しいものです。身の丈以上のお金を借りてしまうと、その後何十年もの間生活を圧迫され続けることになってしまいます。

そんな住宅ローンの失敗を防ぐのが、住宅ローンアドバイザーです。

この記事では、住宅ローンアドバイザーにどんなことを相談すれば良いのか、相談の際にはどんな準備をしたらよいのかなどについて解説します。

住宅ローンアドバイザーとは?

住宅ローンについて専門的なアドバイスができる専門家で、認定試験を通過した人だけが名乗れる資格です。

家を買うためにローンを組む人はたくさんおり、無理のないローンを組むためにアドバイスを求めている人も多いです。
また、世の中にある住宅ローンの種類も膨大です。

都市銀行だけでなく、ネット銀行などの低金利の住宅ローンも非常に人気のローンです。しかし、たくさんのローンから適切なもの選ぶのはなかなか大変な作業です。

各銀行では、ローンの選び方や組み方についての解説や説明会などを頻繁に行っていますが、そこで紹介されるのは当然その銀行の住宅ローンだけです。
他の銀行の住宅ローンについて知りたい場合は、また別の説明会に足を運ぶ必要があります。

また、住宅メーカーや不動産会社でも、住宅ローンの紹介を行っています。
しかし、こちらの場合も提携銀行の住宅ローンを勧めるばかりです。

これまでのやり方では、たくさんの住宅ローンの中からベストな住宅ローンを選んだり、縦断して住宅ローンを比較したりすることが困難でした。
しかし、第三者の立場から意見を述べられる住宅ローンアドバイザーであれば、公平に住宅ローンを比較し、最も良いものを選ぶことができます。

住宅ローンアドバイザーになるためには、一般社団法人住宅金融普及協会などが行う住宅ローンアドバイザーの養成講座を受講し、認定試験に通過する必要があります。
きちんと試験を通過しなければならない信用性の高い資格です。

同じように住宅ローンについてのアドバイスができる立場としては、フィナンシャルプランナーが挙げられますが、こちらはもっと範囲が広く、人によって詳しい分野には差があります。
住宅ローンアドバイザーの場合、住宅ローンに特化しているため、より専門的で適切なアドバイスや提案が期待できます。

住宅ローンアドバイザーには、不動産会社や銀行に所属している人や、フリーの人がいます。
不動産会社や銀行に所属しているアドバイザーの場合、多くの場合無料で相談を受け付けています。ただし、所属していたり縁のあったりする金融機関住宅ローンを贔屓目にしてしまうのは避けられません。
より公平で客観的な助言がほしいという場合は、有料にはなりますがフリーの住宅ローンアドバイザーを頼るのも良いでしょう。

住宅ローンアドバイザーに相談するべきことは?

そもそも住宅を購入する必要があるかどうか

まず、根本的な問題として「家を買うべきかどうか」について考えましょう。
賃貸ではなく、持ち家にしたい理由はどこにあるのでしょうか? また、購入のタイミングは今であるべきなのでしょうか?

収入や貯蓄、家族構成やライフプランから、住宅購入をするべきかどうかを今一度考えてみましょう。
不動産が相続する上で重要な資産の一つであるという時代は終わりつつあります。住宅を所有せず、賃貸で一生暮らす人もいます。
家を持つことには大きなメリットがありますが、家を買ったり持ったりすることにはリスクもあるのです。

そして、今買うべきなのか、それとも数年後の方が良いのかも考えなくてはなりません。たとえ今が買い時でなくても、いつのタイミングがベストかについてのアドバイスをもらうことは重要です。

どのぐらいのローンが組めるのか

住宅ローンでいくら借りられるかで、どんな家を買えるかが決まります。

ローンの金額を決める上で最も重要なのは「無理なく返済できる金額はどの程度か」ということです。「このぐらい借りたいから、月の返済は〇〇」という決め方をしてはいけません。
いくら理想の住宅に住んでいても、毎月ローンの返済で苦しい思いをしていては、理想の生活とはいえません。高額すぎるローンは、万が一の際に住宅を手放さなければならなくなりリスクも高くなります。

総額でいくら借りられるかについては、月の返済額が同じでも、返済のパターンや金利によって異なります。住宅ローンごとに様々な特徴や長所・短所があるため、住宅ローンアドバイザーに相談し、最も良い住宅ローンを見つけましょう。

自己資金はどの程度用意するのか

自己資金(頭金)の大きさも、総予算や住宅ローンに影響します。

自己資金が多ければ、住宅にかけるお金を増やしたり、より低い金利の住宅ローンを組んだりできるようになります。
しかし、貯金を自己資金にさきすぎてしまうのも考えものです。家を買ったり引っ越したりする際は何かと出費が多くなりがちです。また、何か病気や事故などのトラブルが起きた際に使えるお金も残しておくべきでしょう。

親から援助をもらい、住宅資金に当てる場合は、金額やタイミング、税金などについても説明してもらうようにすると安心です。

住宅ローンアドバイザーに相談し、貯金のうちどの程度まで自己資金に回すのか、また、ローンを返済しつつ貯金ができるような家計のバランスなどを考えてみましょう。

住宅購入費以外の出費について確認する

家を買う際の出費は、住宅の値段分だけではありません。他にも様々な支払いが必要になります。

まずは税金。新築の場合は消費税が、中古住宅の場合は不動産取得税が発生します。これらの税金や購入費が確定申告により控除されることもあるため、その確認も必要です。さらに、毎年固定資産税もかかることになります。

また、中古住宅の場合はリフォームが必要になることが多いです。このリフォーム費用をどこから捻出するかも考えなくてはなりません。リフォーム費用は住宅ローンに含めることができないケースもあるため、事前に必ず確認が必要です。
一つの方法として、リフォーム費用を売り主負担とし、リフォームにかかった金額を購入金額に上乗せすることで住宅ローンを適用するというものがあります。また、不動産会社の指定した工務店でリフォームを行うことで、住宅ローンでリフォーム代を賄う場合もあります。

家を購入した後のことも考えなくてはなりません。
賃貸の場合、住宅のメンテナンスや維持に必要な費用は管理費や修繕積立金として支払っていました。修繕のスケジュールも、管理会社が考えてくれていました。
しかし、持ち家の場合は、メンテナンスや修繕のタイミングも費用についても自分で管理しなくてはなりません。何年後にどんな修繕が必要になって、どの程度の出費が予想されるのかを明らかにして、あらかじめ資金に余裕を持っておく必要があります。

資金計画を立てる

最後に、ここまでの相談を元にして、これからのお金の流れについての計画を建ててゆきます。

返済例は住宅ローンのパンフレットにものっていますが、人生のあり方は人それぞれです。しかも、その住まいでの暮らしは住宅ローンを返済し終えた後も続いていきます。

ローンの返済から完済後のメンテナンスまでをひとまとめにした、自分だけのフローチャートを作成しましょう。しっかりとした計画を立てれば、住宅ローンで失敗することはなくなります。

住宅ローンアドバイザーに相談する時に必要なものは?

住宅ローンについて相談する際にはどんなものを準備しておけばよいのでしょうか?

収入の分かるもの

直接返済に関わる人だけでなく、家計に関わる人全員の収入が分かる資料を持参しましょう。

審査に用いるわけではないため、証明書である必要はありませんが、できるだけ正確に状況を把握したいのであれば、源泉徴収票を用意していくのがベストです。

出費の分かるもの

無理のないローンの返済額を考えるためには、現在の出費状況が分かるものも必要です。
家計簿があればベターですが、もしなければ一ヶ月の出費がどれだけあるのかを明らかにしておきましょう。

また、毎月ではなくても、定期的な出費があるならそれについてもメモやノートを作っておきましょう。
自動車税や保険料、車検の費用など、定期的にあるまとまった出費を分かる範囲で書き出しておくと良いです。

ライフプラン

この先どういう生活をしていきたいか、これが最も重要で、最も忘れやすいものです。

住宅ローンの話というとお金のことばかりになりやすいのですが、実は、ライフプランについて家族で話し合うことがとても大切です。

今の仕事はどれだけ続けるのか、転職や独立の予定はあるのかなど、今後のキャリアプランは収入に大きく関わります。
将来的に子どもは何人にしたいか、子どものいる場合は教育費についても考えなくてはなりません。私立の学校にいけば毎月の出費は大きくなります。親の介護などについてもある程度考えておくべきでしょう。

先の話と思うかもしれませんが、どんな生活をしたいかによって、アドバイスは全く違うものになります。反対に、ライフプランが何も決まっていないようでは、住宅ローンアドバイザーもどう助言したら良いのか分かりません。

将来の生活について話し合うことは、住宅ローンだけでなく、住宅の間取りや機能、設備などを考える上でも非常に重要です。ライフプランについて話し合うのに合わせて、どんな住宅についても家族で相談し、要望については優先順位をつけてリストアップしておくと、その後の家づくりにも役立ちます。

専門家への相談は重要

言いなりは失敗のもと

住宅購入でよくある失敗の多くは、業者のいうがままに進めてしまったことにあります。

普段の細々とした買い物では、数円の差を気にするにもかかわらず、住宅という高額の買い物になると、1万円2万円の差すら気にならなくなってしまうという人は多いです。金銭感覚が麻痺してしまうというのもありますが、それに漬け込んだ業者がより高いものを巧妙に勧めているのも原因です。

家を買うのは初めてという人が多く、住宅に関する知識が不十分なまま購入してしまう人が後を絶ちません。無知ゆえに業者の言いなりになり、失敗してしまうというケースが非常に多いのです。 

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業者は良いことしかいわない

魅力的な広告や、不動産業者の営業がきっかけで良い物件に出会うことももちろんあります。しかし、業者も広告も基本的に良いことしかいいません。住宅を購入した後により良い物件に気がついたり、その後のライフスタイルの変化で住みにくい住宅になってしまったりするのはよくある失敗です。

住宅ローンについても、親身になって相談にのってくれる業者もいますが、住宅を引き渡した後の返済状況についてなど全く気にしていない業者も中には存在します。勧められるがままに高額なローンを組んでしまって生活に苦労する失敗も多いです。

住宅購入に関する情報の集め方

こうした住宅にまつわる失敗の多くは、事前の情報収集や勉強、専門家への相談などを十分にしていれば防げたものが多いです。

情報収集の例をいくつか次に紹介します。

・住宅メーカーや不動産業者、銀行などのセミナーに参加したり、相談したりする
・友人からの話や口コミをチェックする
・インターネットを見たり本を読んだりする
・専門家に相談する

様々な視点から考えるためには、どれか一つではなく複数の手段を利用することが必要です。

専門家への相談は他と比べるとハードルが高く、まだまだ利用する人が少ないのが現状です。しかし、プロしか分からない・気がつけないような視点で考えたり、第三者からの意見を聞いたりすることは非常に重要です。

特にお金の問題は、住宅に関する様々な物事の中でも重要度が高いです。住宅ローンでの失敗を避けるためにも、必ず一度は住宅ローンアドバイザーの意見を仰いでおきましょう。

しっかりとした情報収集が成功への鍵

家を何度も購入するという人は稀です。ほとんどの人が住宅購入の初心者で、その条件は皆変わりません。その中で住宅購入に成功した人と失敗した人に別れているのは、事前にしっかりとした情報収集や勉強をしていたかどうかという違いがあるためです。
そのための手段の一つが住宅ローンアドバイザーです。彼らは住宅ローンのプロに相談すれば、住宅購入で失敗する確率はぐっと低くなるでしょう。

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