知り合いが、家を建て直したとき、「押入れの上には、必ず、天袋が付くものだと思っていたら、建築工事が終わった後、我が家の押入れには、天袋が、ついていなかった。
おかげで、収納が大幅に減ってしまった。」と、話していました。
天袋とは、天井側に作られる戸棚などの収納のことです。
和室などで、押入れの上の部分に、押入れとセットのように作られていたりしませんか。
私も、和室の押し入れは、押入れと天袋がセットだと思っていたので、その話を聞いて、びっくりしました。
たしかに、新築分譲中の家などを見学に行くと、天袋のない押入れもたくさん見かけます。
建築条件付きの物件などでも、天袋は、標準仕様ではなく、オプションだというところもあるようですね。
スペースの有効利用のために、階段下に押入れがあって、天袋が作れないどころか、押入れそのものも、戸を開けてみると、上の部分が斜めにふさがっていることがあります。
また、場合によっては、天井の高さなどが影響して、天袋を作るには、十分なスペースが確保できないということもあるようです。
天袋は、押入れに比べると、収納量は、はるかに少ないものの、お客様用の寝具や座布団、季節外れの寝具や衣類など、普段使わない物を、しまっておくのには、大変便利です。
建売の物件なら、実際に間取りや設備を、目で見て確認できますが、注文住宅となると、そうはいきませんね。
家を建ててしまった後では、天袋のような設備を追加しようとすると、工事や費用など、大変な思いをしてしまうので、気がついても、あきらめてしまう人がほとんどでしょう。家を建築する際には、事前に、きちんと確認しておきたいですね。