ミサワホームの注文住宅の評判と値引き

1.特徴
●木質パネルを用いた住宅
ミサワホームといえば、この木質パネル接着工法です。この工法のプレハブ住宅の販売を中心に行っています。木質パネルの固定には外部用と内部用で異なる接着剤と、ボルトを用います。接着剤とボルトを併用するため、接合部分の強度はかなり高いです。また、一点で支える釘と違い、接着剤は面で支えることにより、釘と比べても高い強度を得ることができます。
接着剤を用いる場合に気になるのが経年劣化です。もちろん釘にも錆のリスクは有りますが、接着剤は紫外線などで劣化しやすく、長期的な観点からするとやや不安が残ります。ミサワホームで使われている接着剤については、寿命が長く劣化しにくいものが使われているということですが、劣化試験などの詳しいデータを比較する必要はありそうです

●高いデザイン性
ミサワホームの住宅はデザインが良い物が多いと評判です。グッドデザイン賞をハウスメーカーで最初に受賞したことからも分かるように、他のメーカーに先駆けてデザインに力を入れています。その後も20年連続でグッドデザイン賞を受賞しており、デザイン性の高いハウスメーカーといえばミサワホームを思い浮かべる方も少なくないようです。
値段を重視するとどうしても選択の幅が狭くなるうえ、最近のトレンドは機能性重視ということもあって、デザインにはあまり力を入れられないメーカーも多いなか、ミサワホームの取り組みは評価したいです。もちろん、快適な住まいというのも重要ですが、長く住む家に愛着を持つには、デザインの良さも重要な要素です。
ミサワホームには企画住宅と自由設計がありますが、自由設計はいざ設計してみると普通の家になってしまうというパターンが多いようです。企画住宅の中に気に入ったデザインがあれば、そちらを選択したほうが懸命なようです。

●熱の有効利用
ミサワホームの太陽光発電の一つに「カスケードソーラー」というものがあります。これは太陽光パネルを発電だけでなく熱を集める装置としても活用しようとする仕組みです。
太陽光パネルは温まりやすく、冬場でも表面温度は40℃を超えることがあります。この熱を利用し、室内の暖房として利用することで、発電量以上に節電するのが狙いです。太陽光パネルの裏の空気をパイプとファンを使って床下に送り、循環させることで室内を温めます。また、太陽光パネルの発電効率は25℃を超えると下がってしまいます。パネルの裏の温まった空気を排出し、温度の低い空気と入れ替えることで発電効率を上げることができます。
ただし、空気を送るファンを動かすには電気が必要であり、パネルの裏の空気も暖房に使うには温度が低いという点には注意すべきでしょう。十分に温めるにはたくさん空気を送る必要がありますが、その分ファンに必要な電力が増えてしまいます。
太陽光だけでなく太陽熱も併用し、省エネ効果を狙うこと自体はとても評価できるのですが、まだ技術的には改善の余地があると思います。

2.評判
●耐震性について
ミサワホームでは地震への対策として、耐震と制震を合わせた「エムシオ」という工法を採用しています。
揺れを吸収する制震については、建物の中心付近に制震パネルを設置することで実現しています。エネルギーを吸収することで家の変形や破損を防ぎ、大地震の際には変形を半分に軽減できるとされています。
住宅の地震対策には、耐震と制震の他に免震があります。これは地面と建物の間に免震装置を設けて揺れを軽減させるものです。免震は高い効果が期待されるものの、他の対策に比べて装置が大掛かりになりやすく、価格も高くなりがちです。土地が限られている場合は導入が難しく、地盤が弱い場合は効果が薄いため、制震の方が向いているといえます。
ひとつ残念なのは、耐震等級が3に満たない場合があるということです。耐震等級については、免震装置の導入だけでなく住宅の構造や間取りなども大きく影響します。そのため、全ての住宅で耐震等級3を満たすには、間取りや構造にかなりの制限を設けるか、耐震性が低い住宅には別に措置をとる必要が出てしまいます。とは言え、耐震性を売りにするのであれば、ヘーベルハウスのように全棟耐震等級3級としたい所です。

●断熱性について
ミサワホームで使われている木質パネルは断熱性が高く、住宅の最低限の省エネ基準である次世代省エネ基準についてはらくらくクリアできます。
木質パネルにグラスウールが充填されているだけでなく、開口部への対策もきちんと行われています。幾ら壁や床の断熱性が高くても、窓などの開口部の対策が行われていなければ、高い断熱性は得られません。窓のサッシには、外側がアルミで、内側が木製のサッシが使われています。内側の素材については、断熱性の高いリサイクル素材であるM-Woodが用いられています。
寒冷地仕様で木製サッシが標準のスウェーデンハウスや、樹脂サッシの一条工務店には劣るものの、断熱性を表す数値は1.8と、なかなか良い数値です。

ただ、気密制については今ひとつという印象です。気密性を数値で表すC値も5.0前後とあまり良い物ではありません。気密測定も行われておらず、住宅の断熱性能についてはまだまだ認識が甘いように思います。設計や現場の人間の気密性に関する知識も不足しているようで、気密性についての質問をしてもあまり良い返答が貰えないようです。
断熱性と違い、気密性の確保には現場の技術力に左右される部分が多いのもネックになっているようです。パネルは向上で生産されており精度も高いようですが、組み立て時の精密さについては工場ではどうすることもできません。設計や現場監督などに知識があり、正確な指示と監督ができれば、気密性の向上は十分可能だと思います。実際、隙間の位置を確認し、補修をした上で気密性を測ったところ、十分な気密性が確保できたという話もあります。
熱を通さない素材が使われていたとしても、隙間から空気が出入りしているようではあまり意味がありません。断熱性と気密性の両方が揃って初めて、真の省エネ住宅であるといえるでしょう。

●蔵のある家
ミサワホームといえば「蔵のある家」という広告を聞いたことがあるのではないでしょうか。
一般的に、収納の面積は家の面積の10~20%あると良いと言われています。蔵があることで収納に大きな余裕ができたり、蔵がある分他の部屋の収納を削り広いスペースを確保したりすることもできるようになります。洋服や趣味の道具がたくさんあったり、敷地に限りがあったりする場合は特に便利です。
ただ、法律の関係で、蔵の中の天井は1.4mより低くなければなりません。それ以上を超えると3階建てになってしまいます。大人が立って作業するのは難しいということは留意しておく必要があるでしょう。体な不自由な人でも使えるような工夫があればもっと良いのではないかと思います。

3.価格と坪単価について
ミサワホームの平均坪単価は69万円と、ハウスメーカーの中では低めの価格帯です。
ただしこの坪単価という価格の表示の仕方には注意が必要です。中には坪単価と面積をかければ必要な金額がわかると勘違いされている人もいますが、この他にも最低でも400万円は見積もっておきたいです。坪単価には、照明や空調、カーテンや外構工事費用などが含まれていないためです。また、地盤改良工事が必要な場合は更に追加で100万円は必要です。
また、坪単価や価格だけでなく、メンテナンスや保証についても比較する必要があります。まったく同じ住宅をハウスメーカーと工務店に見積もりしてもらった場合、大抵工務店の方が2割程度安くなります。ただ、保証やメンテナンスなどのサービス部分については大手メーカーの方が充実している場合が多く、保証を受けるには会社が存続している必要があるということも頭に入れておきたいです。
どこで住宅を購入するかどうかは、単純に価格だけでなく総合的に見て納得できるかどうかをしっかり考えて欲しいです。

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