1.特徴
●丈夫な木造住宅
1988年に埼玉で設立された木造住宅のメーカーです。桧家住宅では檜の柱を4寸の太さのものにしているため、構造的に強く、和室になどの見た目も良いのが特徴です。
最近では省エネ住宅の販売にも力を入れています。なんといっても、すべての住宅が省エネ等級の最上級である4なのが魅力です。2009年にはハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック優秀賞を受賞した経歴もあり、今後も環境に配慮した住宅の販売を強化していくと考えられます。
●販路は拡大中
フランチャイズ制をとることで、加盟店を増やしています。株式買収なども進めており、住宅業界的には逆風気味の昨今においても、攻めの姿勢にあるようです。最近では土地と住宅の購入を考えている人への販売も強化しています。不動産業者からハウスメーカーに紹介してもらった場合、仲介料として建物販売価格の数%を仲介料として支払うことになっています。この仲介料を3%から5%に引き上げることで、より桧家住宅への紹介者を増やすことを狙っているようです。
たかが2%と思うかもしれませんが、住宅の価格の2%というとかなりの金額です。利益を削ってでも販売棟数を増やしたいという強い思いが感じられます。
一方で、社員の育成にはまだムラがあるようです。フランチャイズ制をとっていることも原因の一つかも知れませんが、営業によって知識量の差や対応の差が見られるようです。消費者としては、最低限の住宅の知識をそなえるとともに、担当の営業が信頼できるかどうかの観察眼も準備しておきたい所です。
3.価格と坪単価について
坪単価は、40~50万円ほどになります。
価格帯は、大手メーカーとローコスト住宅メーカーの中間あたりに位置します。自由設計を行えるメーカーの中では抑えめの価格です。住宅設備にはやや物足りなさも感じますが、機能としては十分なものが揃えられています。
ローコスト住宅では、オプションをつけた途端住宅価格が跳ね上がるというケースをよく見かけますが、桧家住宅ではオプション価格をまとめたカタログを配布しており、購入者に価格が把握しやすいように配慮されています。
また、最近では1500万円台のローコスト住宅の販売にも力を入れています。タマホームでは850万円の住宅をアピールしているため、高額に見えてしまいますが、桧家住宅のものは長期優良住宅にも対応しており、値段を抑えつつも機能も充実しています。