1.特徴
●広告費を抑えたローコスト住宅
ローコスト住宅を提供するメーカーの多くは、インパクトのある価格を前面に打ち出した広告を出しています。住宅の価格を抑えてある分、ある程度薄利多売になるのは仕方ないのですが、住宅価格の内広告費が占める価格は案外多いと聞きます。例えば、大手メーカーでは住宅価格の2%が広告費だそうです。2%だと少なく聞こえるかもしれませんが、1000万円中10万円が広告費だと考えるとたかが2%とは思えません。
ヤマト住建ではCMやチラシなどの広告はあまり行っていません。基本的に口コミを中心に知名度を広げているハウスメーカーです。本来広告に使われていた分の金額が、価格や質に還元されていると思うと、少しお得にも感じます。
●木の家オアシス
ヤマト住建では、無垢材を多く使用し、シックハウス症候群のリスクを抑えた住宅を販売しています。シックハウス症候群の対策には、建材の変更や換気設備の設置などさまざまなものがありますが、ホルムアルデヒドへの対策ばかりになりがちです。ヤマト住建ではホルムアルデヒドだけでなく、揮発性有機化合物にも注目し、建材だけでなく換気設備にも工夫をした住宅を販売しています。
販売は関東地方が中心で、今後はより広範囲に販売地域を広げていく方針のようです。
評判は概ね良いようですが、営業については例に漏れず賛否両論あります。CMなど広告がない分、営業のイメージがそのまま会社のイメージに直結する可能性も高いでしょうから、社員教育にはもっと力を入れて欲しいところです。
2.価格と坪単価について
比較的坪単価の低いハウスメーカーです。
商品ごとの坪単価は以下のとおりです。
木の家オアシス:無垢材を使い、シックハウス症候群のリスクを抑えた住宅で、坪単価は40~45万円
エネージュ:省エネを重視し、ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック優秀賞の実績もある住宅。坪単価は40~55万円程度。
KURASUma:自由設計ながら坪単価は35~45万円の住宅。
KURASUmaⅡ:ローコスト企画住宅で、720万円で建つ住宅というコンセプトではあるものの、実際は1000万円程度になるようです。