フィアスホームとは?
フィアスホームはLIXIL住宅研究所による注文住宅のブランドです。
高品質で高寿命の住宅を取り扱っているハウスメーカーで、フランチャイズ方式を採用しています。加盟店は東北・関東・甲信越。北陸・東海・近畿・四国・中国と非常に広範囲で、巨大グループの一員という規模とフランチャイズ方式というフットワークの軽さを生かし、対応エリアを次々に広げています。
LIXILは住宅やビルに使用される建材・住宅設備の製造販売を行っている大手企業です。そのグループの一員であるフィアスホームは住宅の事情に詳しく、建材や設備の仕入れにも強みのあるハウスメーカーです。
フィアスホームの住宅の構造
フィアスホームの住宅は木造軸組工法にパネル工法を組み合わせてつくられます。
木造軸組工法は日本に従来からある工法で、柱と梁によって家の構造をつくります。壁や窓の場所を自由に決めやすく、リフォームや増改築などにも対応しやすい高い拡張性があるのが特徴です。
そして、木造軸組工法パネル工法を加えることで、線で支えていた構造に面の要素が加わります。これによって地震や台風などに対する強度が上がり、より安全な住宅をつくり上げることが可能になります。
使用されるパネルは「粘震+eパネル」というもの。これは粘弾性体を使用したパネルで、揺れを吸収し、大きな揺れを抑えたり繰り返す余震から家を守ったりする効果があります。粘震+eパネルは高層ビル建築にも用いられることもあり、大切な住まいを災害から守ります。
フィアスホームの注文住宅の特徴は?
●断熱材と一体化したパネルで高気密高断熱住宅を実現
フィアスホームに使用されるパネルは樹脂系の散熱材と構造用パネルが一体になったもの。高い断熱性があるだけでなく、構造体同士の隙間を塞ぎ、気密性を上げる効果もあります。
断熱性は寒さの厳しい北海道の気候にも対応できる高レベルなもので、夏は涼しく、冬は温かい快適な住空間を提供します。
また、熱の出入り口になりやすい窓やドアにも断熱性の高いものを使用し、冷暖房効率の向上や結露防止に努めています。
●冷暖房費を抑える熱交換換気システム
フィアスホームに住宅には熱交換換気システムが導入されています。
これにより冷暖房や換気にかかるエネルギーを削減し、より省エネ性能の高い住宅にしています。
●地震への備え
フィアスホームでは木造軸組工法にパネル工法を組み合わせることで家の強度を高め、地震や台風などで建物が歪むのを防ぎ、耐震性を高めています。また、前述の通りパネルには粘弾性体が使用されており、揺れを抑える免震も行っています。
これに加えて「ミューダム」という制震ダンパーを使用することで更に地震に強い住宅を実現しています。
ミューダムは金属流動を利用した次世代型摩擦制震ダンパーで、地震の揺れを熱に変換し、エネルギーを逃します。
揺れに耐える構造にするだけでなく、揺れ自体を抑える設備を合わせることで、家具の転倒事故や、中にいる人の怪我を防ぐことができます。
また、基礎にはオリジナルのベタ基礎を使用。
地面と接する面積の広いベタ基礎は地震の揺れや強風にも耐え、住宅をしっかりと地面に固定します。
●耐久性の高い住宅
フィアスホームの建築に使用されるのは品質管理の行き届いたエンジニアリングウッド。
しっかりと乾燥が行われた高品質の構造材で、耐久度の高い木材です。
接合部の金物には、テクノスター金物を使用。断面欠損や腐食のリスクが低く、耐久性の高い金物です。
1階床の大引に使用されているのは鋼製束。品質のばらつきが少なく耐久性の高い素材のため、住宅の強度を長期間に渡って保つことができます。
また、木造住宅を長持ちさせるためには水や湿気への対策がかかせません。
雨風が壁の内部を濡らしたり、壁内側で結露が発生したりすることは、構造の腐食やシロアリ被害の原因になります。
湿気への対策としては、断熱性を向上させて結露を防ぐのに加え、空気を通すことで、湿気を追い出し乾いた状態が維持できるようになる外壁下の通気層があります。
また、基礎の仕上げにはFコートを使用しています。この仕上げにはコンクリート表面を保護して見た目をよくするだけでなく、ひび割れを防ぎ内部に水が侵入するのを防ぐ効果があります。
●ヘッダー配管でメンテナンスコスト削減
床下の給湯や水の配管にはヘッダー配管を使用。
配管を埋め込まないため交換やメンテナンスが容易で、錆などが生じにくいです。また、ヘッダー配管にはお湯の温度が下がりにくいという特徴もあるため、光熱費の削減にもつながります。
●住宅の性能がひと目で分かるBMPシステム
BMPはフィアスホームベストメンテナンスプランの略で、住宅の性能を分かりやすく示すために用いられています。
断熱性や気密性、地盤の強さなどは見た目からではなかなか分かりません。そこでこのBMPシステムを使用することで、住宅の性能を誰もが知ることができるようにしています。
BMPの結果は施主専用のwebサイトでも閲覧できます。
建築現場を自宅が遠く離れていても現場の様子や工事の進捗を確認できるので安心です。
●高い省エネ性は第三者からも高い評価を得ている
フィアスホームでは、一般社団法人日本地域開発センターのハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーで優秀賞と優秀企業賞を受賞しています。また、ハウス・オブ・ザ・イヤー・インエレクトリックでも5年連続で賞を得ています。
高気密高断熱の省エネ住宅は客観的にも高い評価を得ており、省エネ性能はお墨付きです。
フィアスホームの価格と坪単価
坪単価は45万円から70万円ほど。ハウスメーカーとしては平均的な価格です。
ローコスト住宅と比較してしまうと高価に感じますが、品質やサポートの手厚さを考えると妥当と言える価格帯でしょう。
耐久性が高く、断熱性や気密性に優れた高機能住宅を日本全国で扱えるのは、LIXILグループの持つネットワークと、フランチャイズの展開力の賜物です。
また、家の価格は大きさや間取り、設備やグレードによっても変わります。高くするのも安くするのも工夫次第で、上手く進めれば低価格で満足度の高い家づくりが可能です。
フィアスホームの保証とサポート
●安心の完成保証
フィアスホームには必ず住宅を完成させるための完成保証制度があります。
万が一契約していた加盟店が途中で倒産してしまい、住宅の建築が途中になってしまっても、本部が責任を持って建築工事を引き継ぎます。
この時、契約金以上の追加費用は発生せず、確実に住宅を完成させ、施主に引き渡します。
●瑕疵保証
新築住宅には引き渡しから10年間の瑕疵担保責任があります。
万が一構造耐力上主要な部分に瑕疵があった場合、修理費や損害に対する補償を行います、
●耐震補償
フィアスホームには地震で家が倒壊してしまったときのための耐震補償があります。
引き渡しから一定期間以内であれば、新潟県中越地震・阪神淡路大震災と同程度の揺れで建物が全壊した場合、建て替え費用として最大2000万円が支払われます。
耐震補償は地震に強い家づくりを行っているフィアスホームだからこそ可能な補償です。
●設備・仕上げの保証
瑕疵保険の対象外になる設備や仕上げ部分については1年間の保証期間が設けられています。万が一初期不良などがあっても安心です。
●定期的なメンテナンスの実施
フィアスホームでは引き渡しの後も定期的に訪問を行い、点検を行っています。
メンテナンスを行うことでいち早く問題箇所に気が付き、より住宅を長持ちさせることができます。