へーベルハウスの注文住宅の評判と値引き

1.特徴
●長く住める住宅
ヘーベルハウスのCMや広告でよく見かける「ロングライフ住宅」という言葉の通り、長く住める住宅の提供を方針としています。他のメーカーと比べて高いと言われるヘーベルハウスの住宅ですが、長期にわたる点検やメンテナンスを考慮し、対策した結果の価格であるように感じます。
例えば、メンテナンスのプログラムは60年先まで設定されています。無償点検の期間も長く、30年の間に掛かるであろうメンテナンスの費用もあらかじめ計算し提示しています。住宅だけでなく、住む人のライフプランにも考慮したやりかたです。

住宅の耐久性も上げ、交換やメンテナンスに掛かる費用を減らしているのも特徴です。外壁の寿命は塗装やコーキングの歩法に大きく左右されます。安価なアクリル樹脂塗料で塗装した場合、6年で塗り直しが必要になります。ヘーベルハウスでは塗装に工夫をこらすことで、30年間はメンテナンスなしで使えるようにしています。
多くのハウスメーカーは住宅の価格を少しでも下げるために様々な工夫をしています。耐久性の高い素材や工法は高価であることがほとんどで、よほどのこだわりがないそうした高価なものを標準仕様とすることは稀です。
住宅の価格を押さえる代わりにメンテナンスにコストが掛かるのと、住宅の価格は高いがメンテナンスのコストが減らされているのと、どっちが良いかは好みの問題だと思います。しかし、長く暮らすことを目標にしたヘーベルハウスの個性ははっきりとしており、ものを大切に長く使いたいという人の評価が高いのは納得できます。

●ヘーベル板
ヘーベルハウスといえば「ヘーベル板」を思い出す人も多いでしょう。ヘーベル板はALCという建材を板状にしたもので、ALCはAutoclaved Lightweight aerated Concrete(高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート)の頭文字を取った言葉です。
コンクリートが含まれているため火災に強く、内部には水に浮くほど気泡が含まれており、遮音性や断熱性に優れていると言われています。ただこの断熱性に関しては、ALCそのものとしてはコンクリートとくらべたらマシといった程度で、驚くほどの差があるとはいえません。ALCは確かに断熱性向上の一要素には成り得ますが、ALCだから暖かいと言い切るのは少し無理があります。しっかりとした暖かさを求めるのであれば、断熱材や気密性、間取りなども考える必要があります。

●制震住宅が標準
ヘーベルハウスでは標準仕様の住宅で制震のための設備を搭載しています。特に地震への強さを重視した製品でなくても耐震等級は3級と、標準でも高い機能を備えています。他の大手メーカーでも、耐震性や制震を重視した住宅をラインナップに加えてはいるものの、標準搭載しているのはヘーベルハウスぐらいではないでしょうか。
さて、地震への対策には、耐震・制震・免震があります。耐震では建物の強度を上げ、揺れによる破損を防ぐことを目的とします。制震の場合は、建物に揺れを吸収させることで建物の破損を防ぐだけでなく、揺れを減らすことで家具などの転倒の危険性を減らすことができます。免震は、建物と地面の間に免震装置を挟むことで、建物に伝わる揺れを軽減させます。揺れへの強さは免震・制震・耐震の順に高く、効果が高いものほど高価で設備も大掛かりになる傾向にあります。

2.評判
●ヘーベルの耐火性
ヘーベルハウスの決め手として、ヘーベル板の存在を挙げる方が多いです。耐火性に優れており、阪神淡路大震災では住宅密集地域での延焼を止めるのに一役買ったということをご存知の方も多いのではないでしょうか。大手で外壁にALCパネルを採用しているのはヘーベルハウスぐらいということもあって、一つの個性として捉えられているように感じます。
実際は、ALCを建材として用いるメーカーは他にもあり、ヘーベルハウスと同じグループの旭化成建材でも積極的にALCの販売を進めています。一般ではあまり耳にしない素材かも知れませんが、建設業界ではメジャーな素材の一つで、ヘーベルハウス以外の住宅や建物でも使われています。
ALC建材に「ヘーベル板」という名前をつけたやりかたは非常にうまいやり方だと思います。

●断熱性
ヘーベルハウスの断熱性・気密性については、最低基準である次世代省エネ基準を満たしてはいるものの、別段優れたものではありません。
鉄骨を用いた住宅はどうしても熱が伝わりやすく、高い断熱性を得るのは難しいのです。そもそも、ヘーベルハウスは北陸や東北以北の寒冷地や積雪の多い地域では施工しておらず、寒冷地に住んでいる場合は選択肢に入れることができません。それほど寒くない地域なのに寒冷地ほど断熱性を気にしても仕方ないと言われればそれまでですが、省エネや数値にこだわるのであれば気をつけるべきポイントです。
上にも述べたように、ALCの断熱性は「断熱材」として扱うには不十分です。断熱材としてよく用いされる素材にグラスウールがあります。グラスウールの熱伝導率は0.05W/(m.K)、対してALCの熱伝導率は0.17W/(m.K)と3倍以上も熱を伝えやすい素材です。
ヘーベルハウスに使われている断熱材はネオマフォームという断熱材です。優れた断熱性として宣伝されていますが、厚さ2.0~2.5cmと薄く、グラスウールの7.5cmと同程度の性能で、優れたというぐらいならもう少し性能がほしい所です。

●独自の中古住宅の売買システム
ヘーベルハウスには「ストックヘーベルハウス」という中古住宅の売買システムがあります。
木造住宅の寿命が短かったこともあり、日本では伝統的に築10年以上の中古住宅には資産価値がほとんどありません。せっかく大金をはたいて住宅を購入したにも関わらず、いざという時の資産にはならないというのは悲しいものです。
ヘーベルハウスでは「ロングライフ住宅」として、長寿命住宅を販売しています。しかし、やむを得ず住宅を手放すことになった時、まだまだ住める家なのに二束三文の値しかつかないのは惜しいです。
そこでヘーベルハウスが中古住宅の価格査定の仕組みを作り、築年数がたった住宅でも適正な価格がつくようにしています。20年経過時点で最大800万円もの差がでるという試算がでています。
寿命の短い住宅ばかりの時代ならいざ知らず、長寿命住宅が増えたこれからの時代は、こうした中古住宅の活用はもっと進めていくべきです。ストックヘーベルハウスのように中古でも状態に応じた適正な価格付けが進んでいくことを望みます。

●営業の評判
ハウスメーカーの評判で一番多いのが営業についての評判です。住宅の評判は建ててみなければ分かりませんし、高い費用をかけて購入した住宅の悪口は言い辛いものです。設計担当や現場の人間に比べると接触の機会も圧倒的なため、必然的に営業についての評判が多くなってしまうのでしょう。
ヘーベルハウスの営業については、自社の製品を気に入っている人が多いという印象が多いです。ただ他社の商品をけなすような雰囲気もあるのが気になります。住宅展示場で色々な会社の説明を聞いた後だと、不快に思ってしまう人もいるかもしれません。せっかく話を聞きに来てくれたのですから、もう少し配慮できるように社員教育を進めて欲しいところです。
営業担当者だけでなく、設計やインテリアコーディネーターや、現場の監督とも直接話ができる点については好評なようです。しかし、それでも購入者と会社を繋ぐ主な窓口が営業担当者であることには変わりありません。楽しく、満足いく家造りを実現するためには、担当者との相性が重要です。両者の間でコミュニケーションが十分に取れていないと、後々のトラブルや思い違いの原因にもなりかねません。性能や価格でメーカーを選ぶのと平行して、担当者選びも慎重に行いましょう。

3.価格と坪単価について
大手ハウスメーカーの中でも三井ホームについで高く、坪単価は坪80万円ほどにもなります。
メンテナンスや耐久性を考えれば、ある程度はペイできますが、それでもかなり高価な住宅であるには変わりありません。低価格を押すハウスメーカーの中には坪40万円のところもあることを思うと、すこし躊躇してしまう価格帯です。
また、住宅の購入に必要な金額は、単純に面積と坪単価を掛けあわせたものではありません。空調や照明などの設備やカーテン、外構などについては別途お金がかかります。最低でもこれらに400万円はかかると考えておきたいです。地盤の改良が必要なら追加でお金がかかりますし、引っ越しや新しい家具の購入もあるはずです。予算や住宅の価格を考える際は、こうした費用のことを忘れないようにしましょう。

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