1.住友林業の特徴
耐震性の高い木造住宅
鉄筋コンクリートの住宅に比べて強度で劣ることの多い木造住宅ですが、
住友林業の木造住宅は「きづれパネル」という特殊なパネルを使うことで高い強度を得ています。
「きづれパネル」は木造軸組み工法の住宅で耐震性を得るために使われる「耐力壁」の材料です。
ホワイトウッドとカラマツを格子状に組んだ構造をしています。
木造軸組み工法で耐力壁を作る時は、構造用の合板や筋交いを使うのが普通です。
壁の強度を表すのに使われる「壁倍率」という言葉がありますが、
普通の工法で作る耐力壁の倍率は2.5です。
しかし、きづれパネルによる耐力壁なら、壁倍率が最大で5.0倍にもなります。
つまり、一般の工法と比較すると2倍程度の強度差があるということです。
ただし、最大の強度を得るためには、釘をたくさん打つ必要があるため、すべての壁でこの強度が得られる訳ではなりません。
きづれパネルの採用により、住友林業の住宅は標準仕様でも耐震等級が3級にもなっており、きづれパネルは国土交通大臣のお墨付きをもらっています。
住友林業以外のハウスメーカーでも、耐震性の高い住宅を建てる動きは広がっています。
ハウスメーカーだけでなく、建材メーカーでもきづれパネルのような強度の高い壁の研究・開発を進めています。
耐震等級を3級にするだけであれば、住友林業以外のメーカーや工務店でも可能であり、ここでしかできないというものではありません。
木材
住友林業という社名からも分かるように、林業も行っている会社です。
国内保有林があるため、住宅に使われているのもそこで育てられた国産の木材だと思ってしまいがちですが、必ずしもすべてがそうだとは限りません。
構造材の内、国産材が使われているのはおよそ3割程度だそうです。
北米からよく輸入されるスプルースなども使われているようです。
せっかく自社で森林を保有しているのですから、もっと国産材の割合を増やして欲しいところです。
国産材の活用がもっと広がれば、林業の活性化や森林の保護にも繋がるのではないでしょうか。
ビッグフレーム構法の採用
ビッグフレーム構法は、家の中に大きな空間を持たせることを目的とした工法です。
木造住宅で重量鉄骨造のようなつくりにすることで、壁や柱を減らしても強度をそのままにすることができるようになります。
ビッグフレーム構法を使っても、それほど価格が上がることもありません。
広い空間を作ることができるので、大きな窓やビルトインガレージを作ったり、3階建てでも1階部分に大きな窓を作ったりできるようになります。
また、構造上除くことができない壁や柱を減らせるため、将来的にリフォームで間取りを変える時の自由度も高くなります。
2.評判
口コミから得られる情報が沢山
木造住宅の販売がトップクラスのメーカーなだけあって、ネット上でも様々な評判が見られます。
評判が少ないとイメージが掴みづらいので、これはありがたいです。
検索候補をみてみると、特に「きづれパネル」について検索されていることがわかります。
住宅や営業などの評判だけでなく、海外での植林活動などの社会貢献も評価されているようです。
耐震性
一般的に、木造住宅は揺れに弱いと認識されています。
特に95年の阪神淡路大震災で木造住宅が受けた被害は甚大で、メディアに写される倒壊した家々に、木造住宅の危険性を感じた人も沢山いたのではないでしょうか。
そのため、耐震性を重視する人は、在来の木造軸組み工法の住宅ではなく、鉄筋コンクリート造や鉄骨造の住宅を選択しているようです。
しかし、この木造は地震に弱いという認識は誤りです。
というのも、阪神淡路大震災で被害を受けた木造住宅は古いものが多く、残っていた鉄筋コンクリート造・鉄骨造の住宅は新しい物が多かったのです。
もちろん、鉄筋コンクリート・鉄骨造の住宅の中には、溶接不良や柱の脆性破壊で大きな被害を受けた住宅がないわけではありません。
昔に建てられた木造住宅の中には、耐震性に気を配っていない構造のものも多く、中にはシロアリの被害にあっているなどもともと傷んでいた住宅が多かったというデータもあります。
古い住宅が大きな被害を受け、新しい住宅は被害が少なかった、というのが正しい認識です。
不十分な報道により木造住宅に良くないイメージが広まってしまったのは残念です。
住友林業の住宅は標準仕様でも耐震等級が3級です。
この耐震等級は、建築基準法で定められた強度よりどのくらい揺れに強いかを表したもので、3級ならば1.5倍強いということになります。
そのため、なんの対策もしていない鉄骨造・鉄筋コンクリート造の住宅よりも地震に強いといえます。
住宅の耐震性は家の構造に大きく関わるため、導入する場合は設計初期段階に決めておく必要があります。
高い提案力
住友林業の営業は提案力が高いという評判があります。
これは契約前から設計・コーディネーターが営業に同行している事に起因します。
住友林業では、申し込みの後、敷地調査を行ってからプランの作成を行っています。
(調査とプラン作成には5万円かかります)
早いうちから専門家の話を聞くことができるため、営業一人の知識や経験以上の提案を受けることができるのです。
他の会社では、これほど初期の段階から営業以外の担当者が同行することは稀です。
高額になりそうな物件など特別な場合を除けば、殆どは営業の人だけで最初は進めていくのが普通です。
多方面からのプレゼンテーションや、詳細な調査、中には値引きもあって、住友林業に決定してしまう人も多いようです。
ただ、提案力の高いぶん、プレゼンテーションに流されないようにする必要が出てきます。
住宅の購入の際は、一つのメーカーの長所を知るだけでなく、様々なメーカーの長所と短所を比較する必要が有るためです。
住友林業の営業について
住宅メーカーの評判でよく目にするのが営業についての評判です。
住宅を購入した人からだけでなく、購入しなかった人からの評判もあるため、他の部分の評判よりも悪い部分が目立ちやすいです。
住友林業の営業についての評判には、予算を伝えたら態度が悪くなった、というものも見かけます。
営業はノルマ制の所が多く、住宅を購入してくれそうな人に比べると、自社のターゲットから外れている人への対応がぞんざいになってしまうのは、人間である以上多少しかたのないことなのかもしれません。
ただ、そうした冷たい対応をとる極一部の人たちのせいで、そうでない人たちの評判を落としてしまっているのは非常に勿体無いです。
3.価格と坪単価について
木造住宅の中では高い価格帯のハウスメーカーで、坪75万円程度となるようです。
鉄筋コンクリート・鉄骨造に比べると、木造住宅の方が安価なことが多いのですが、住友林業は高所得者をメインターゲットとしているため、こうした価格設定になっているようです。
また、住宅の予算を考える際は、住宅そのものの価格以外に、照明・空調・カーテン・外構などにも別にお金がかかることを忘れてはいけません。
最低でも400万円は余裕を持っておきたいです。
また有資格者の人数も多く、人員コストにもお金がかかっているようです。