1.特徴
ローコスト住宅
まず一番に挙げるべき特徴は、ローコストであるということです。
ネット限定住宅であるi-Prime7(アイ-プライムセブン)はその傾向が顕著で、坪単価が20万円台~と低いコストで購入できるようになっています。
当初、ネット限定住宅は関東のみが対象でしたが、その評判の良さからか、2010年から全国で販売されるようになりました。
ネット限定住宅を始めとした低価格商品が実現できる理由の一つに、建築材料費を安く抑えることができるようになったというものがあります。
2011年にトステム・INAX・新日軽・サンウエーブ・TOEXによって設立されたLIXILという会社があります。
これによって、それまで各社によってまちまちだった規格が一律化され、より効率的な商品開発・製造が行われるようになりました。その結果、建築材料費を押さられるようになりました。
建築面での特徴としては「テクノスター工法」があります。
これは柱と梁などを接合刷る際に専用のテクノスター金物を利用するものです。
従来、斜めに木材を取り付ける際は、端を斜めに切断をする必要がありました。
しかし、この工法を採用すれば、木材の切断面を減らし接合部の強度を高めることができます。
加工の手間も減るため、ミスを減らしたり工期を短縮したりすることが可能です。導入のメリットが大きいため、今後アイフルホーム以外のメーカーにも採用が広がっています。
メーターモジュールの採用
アイフルホームのもう一つの特徴として挙げておきたいのが、他のメーカーに先駆けてメーターモジュールを採用していたということです。
メーターモジュールと対になるのが尺モジュールです。
この2つのモジュールの違いは、設計の際、尺(一尺30.3cm)を基準とするかメートルを基準とするか、というものです。
メーターモジュールの採用によって、使用する材料を削減し、低価格化を実現しています。また、廊下などのスペースも広くとることができます。
低価格である分、規格住宅が主になるため、変わった住宅やこだわりの家を建てたい場合にはあまり向いていません。
最近では、アイフルホーム同様低コストを売りにした住宅メーカー・商品も増えています。
他に目立った特徴もなく、ここ数年着工数は現象傾向にあり、それにともなって加盟店も減っているようです。
1000万円以下でどのような家を建てることができるのかわかりやすく説明してもらえます。
2.評判
対応にばらつき
アイフルホームの評判をインターネットで検索してみると、人によって対応の印象がまちまちであることがわかります。
これはアイフルホームがフランチャイズ制であることに起因しています。
そのため訪れる加盟店によって、対応に差が出てきてしまうのです。
アイフルホームでの購入を考えている場合は、可能であればいくつかの加盟店に訪れてみたほうが安心です。
比較的低価格といわれているアイフルホームではありますが、やはり住宅購入は大きな買い物となります。
加盟店との付き合いも、家を立てて終わりではありません。完成後もメンテナンスなどのため、今後何十年と関わる相手になります。
不安や疑問を残したままでは、その後長い間後悔が残ってしまうかもしれません。信頼できる相手かどうか、自分の目で確かめに行くことを強くおすすめします。
見積もりがわかりにくい
見積もりが曖昧でいい加減だという評判もみられます。
ハウスメーカーの中には、契約前の見積もりは大まかなもので、詳細な内訳の記された見積もりは渡さないこともあるようです。
また、契約時の金額から値引きをすると説明しておきながら、値引きではなくグレードを下げることで安くすることを指していたというケースも存在します。
そのため、契約後に初めて詳細な見積もりを確認し、適正価格よりも高いことに気がついた、高価なオプションを追加しなければ希望に沿わない事に気がついた、などという例もあるようです。
契約後に慌てて取り消しても、手付金が十分帰って来ない可能性が高いです。
このような事態に陥らないように、担当者の値引きなどの言葉に惑わされることなく、事前に詳細な見積もりを確認し、価格に問題がないかどうか確認することが大切です。
普段あまり関わりのない住宅の値段を見極める必要が出てくるため、確認にはじっくり時間をかける必要があります。
また、ハウスメーカーでよく使われる「坪単価」という言葉は、一見価格を簡単に表しているように見えます。
しかし、正確な金額は見積からでないとわかりません。
見えやすい金額だけに左右されることのないように、詳細な見積もりを必ずチェックするようにしましょう。
また、詳細な見積もりをチェックしていても、契約後に見積もり金額がどんどん増えていってしまうということもあります。
アイフルホームの低コストは、同じ仕様・材料を使用することに支えられています。
そのため、標準から外れたオプションを加えていくと金額が急激に増えてしまうのです。
アイフルホームだけではなく、低コストを謳うメーカーはどこも同じような傾向にあります。
また、標準の住宅だけでは利益が少なく、オプションを勧めることで利益をだそうとしたり、そもそも見積もり自体がいい加減だったりすることもあるようです。
また、住宅購入の際には建築費だけではなく、照明やカーテンなどにも費用がかかることを忘れてはいけません。
地鎮祭や上棟式にもお金がかかります。少なくとも400万円は予算に余裕を持っておく必要があります。
幸いなことに、加盟店の対応や見積もりについての評判は見かけますが、建物そのものについての評判はあまり聞きません。特に不満がなければ敢えて声に出す必要もないですから、建物についてはほとんどの人が満足していると考えても良いでしょう。
3.価格と坪単価について
坪単価は標準で坪40~55万円です。
すでに述べたように、アイフルホームの安さは規格の統一によるものです。
そのため、他とは違う住宅がほしいといった人にはあまり向いていません。
間取りや建具についても自由度が低めです。
標準のものから変更したり、オプションの追加をしたりすると、値段が大きく上がりやすい傾向にあります。
建材はトステムやINAXのものが中心となっており、質については十分だと考えて問題ないでしょう。
i-Prime7なら坪20万円~と格安で、700万円台の家という売り文句にも納得です。その代わり、詳細な打ち合わせや柔軟な調整は出来ないため、ある程度のリスクがあることは承知したほうが良いかもしれません。
また、幾ら住宅価格としては安く見えたとしても、700万円が大きな金額であることには変わりません。契約の前には必ず疑問や不安を解消し、納得したうえで契約するようにしましょう。